拓友建設のブログ

高性能住宅+デザインの拓友建設が、家や暮らしのことを分かりやすく書くブログ

札幌市中央区でコンパクトな平屋住宅のお引き渡し

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Y様邸の外観

拓友建設では、今年もお客様から新築のご相談を受けていますが、既にお引き渡しをした住宅もあります。先月9月も札幌市中央区でお引き渡ししました。

今まではあまり新築住宅の写真を載せていませんでしたが、今後はプロカメラマンにお願いして撮ってもらい、竣工写真をホームページにも掲載していきます。

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さて今回は、そのお引き渡しをした住宅を簡単にご紹介します。

場所は、中央区でもすてきな家が建ち並ぶ緑豊かな住宅街。誰でも住んでみたいと憧れる地区です。

施主のY様は、自分が思い描いていた理想に近い土地を見つけ、住宅性能にもこだわった家を建てたいと考えていました。

 

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リビングと洗面台の間に小上がりの和室がある

はじめは当社にお声がかかったのですが、Y様は大手ハウスメーカーにも魅力を感じて一度当社に断りの連絡が入りました。ところが大手ハウスメーカーではプランに自由度がなくて自分たちの要望が実現できず、価格も想像以上に高くて諦めたそうです。

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そこで再び当社にご相談に来られました。

当社はローコスト住宅は建てておりませんが、設計や施工でいかに無駄を省いて合理的に高性能な家を建てるか、という問題意識を常に持っています。コストパフォーマンスの高い家づくりには自信があります。

今回の住宅では、たとえば天井の仕上げ材を省略して構造材を現しにすることでナチュラルな雰囲気の室内にしつつ、コストダウンにもつなげています。

 

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キッチン壁のタイルは入居後Y様がDIY施工する

Y様は、家づくりでできることは自分たちで」という家づくりに積極的に参加する意思を持っている方でしたので、こちらからもいろいろなアドバイスをしました。キッチンの壁タイルやカーテンレールやカーテンの取り付けなどをDIY施工に挑戦することになりました。

住宅性能については、断熱・気密に関しては札幌版次世代住宅基準のスタンダード相当としています。他の会社ではオプション扱いになると思いますが、当社では当たり前となっている仕様です。

 

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私の中でのこだわりは、リビングにあるトリプルガラス入りのスライディングサッシ(上の写真左側)です。南面のこの大きな窓は、リビングを明るくしてくれるだけでなく、冬でも冷気をほとんど感じない優れた断熱性、そして天井近くまである大きな窓なのに片手で軽く開けられる、といいところばかり。お値段は少し高くなりますが、お客様の暮らしの質を良くするためにもこの窓はどうしてもお勧めしたかった。

 

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サッシの屋外には、上の外観写真にもあるように、縁側のようなウッドデッキを設けていますので、南側の庭をうまく活用すれば楽しい暮らしが送れます。また、南側の屋根は軒を出して夏の直射日光を遮る工夫もしています。

 

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コンパクトな平屋ですが、屋根勾配をそのまま天井高とすることで開放感を演出。さらに寝室は間仕切り壁の上部を開けているので閉塞感がありません。

近々、Y様には家づくりについてインタビューをして当社ホームページにも掲載したいと思っています。台所のタイルがどんなデザインで施工されているのか、私も楽しみにしています。



暖房機器の点検を忘れずに

さあ10月。そろそろ暖房シーズンですね。この時期はエアコンで暖房する人も増えていますが、メインは灯油ボイラーやガスのエコジョーズでパネルヒーター暖房を使っている人が多いと思います。

夏に見かけたあのチラシ

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7月、8月には、家のポストに「暖房機器の点検・メンテナンス承ります」といったチラシがよく入ってきました。しかし「まだ先のことだし」と忘れている人も多いかもしれません。

そして、10月になってボイラーにスイッチを入れたら「あれ?エラー音が出て動かない」なんてことも。

暖房・給湯機器のメンテナンス頻度

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ボイラーの定期点検は、安心して使い続けるために必要です(写真は、ガスのエコジョーズ)

暖房・給湯システムをどういうタイミングで、どのようにメンテナンスするについて、基本的なことをまとめました。詳しくはお引き渡し時にまとめてお渡ししている商品の取扱説明書をご確認ください。

灯油ボイラーは、灯油を霧状に噴霧するガス化バーナーによって燃焼しますが、メンテナンスをしないとバーナー部分が目詰まりを起こし、不完全燃焼や燃焼不良の原因となります。分解掃除は3年に1回程度、状況に応じて専門業者にお願いしましょう。点火プラグも一定期間経過すると発火しなくなることがあります。2~3年をメドにチェックしましょう。

また、ボイラーの排気管の外の高さが低い位置にある場合は、冬期間は雪に埋もれていないか、降雪時には注意します。

機器のメンテナンスは、取付工事をした設備店に定期的にお願いするのが一般的です。拓友建設の場合は、引き渡し時にお渡しした「工事関係連絡表」にある暖房業者の欄を見てご連絡をお願いします。

温水暖房用に使われる不凍液は、密封された配管の中を通っていますが、時間が経つとそこから漏れて内装材や床、漏れたパイプ周辺を汚すことがあります。たとえば圧力計を見て、圧力が通常より低下している場合は、不凍液が漏れている可能性があります。

また、管の中に何らかの原因で空気が入ると温水を循環することができなくなります。パネルヒーター内で「コンコン」とお湯が流れる音がするときは、空気がどこからか入っている場合が多いので、専門業者に連絡して直してもらいましょう。

まとめると、機器本体も不凍液も、3~4年に1回はチェックしてもらった方が良いでしょう。車の車検と同じようなものだと考えて下さい。そのことで安心して暖房システムを使い続けることができます。

また、灯油ボイラーやエコジョーズは燃焼機器ですので、経年劣化によって10年以降は交換の検討時期に入ります。

長期使用製品安全点検制度とは?

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国が作った制度を啓蒙するためのパンフレット

不完全燃焼などによる事故を防ぐため、「長期使用製品安全点検制度」をスタートし、消費者が事故に遭わないように国が注意を呼びかけています。この制度は、製品の所有者に対して、メーカーや輸入業者から点検時期をお知らせし、所有者が点検を受けることで重大事故を未然に防止する制度です。対象となる製品は、経年劣化によって火災や死亡事故などの重大事故を起こすおそれがある製品で、暖房・給湯機器などが対象となっています。

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安全点検の項目例

2009年4月1日以降に製造・輸入された製品が対象となっています。

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点検結果によっては、買い換えが必要になることも

暖房ボイラー、給湯ボイラーは、10年と定められていますので、昨年4月ぐらいから、メーカーから点検を進める告知がお客様の元に来ていると思います。

北海道に住む私たちにとって、暖房は冬の命綱とも言える存在です。しっかりメンテナンスして、安心して冬を迎えましょう。

GOTOトラベルのススメ

※写真はイメージです

北海道移住が注目されているという話を以前のブログで書きましたが、最近さらに盛り上がっている話題が北海道旅行です。この4連休は、相変わらず海外からの観光客は激減していますが、久しぶりに観光地で車の渋滞も発生しました。札幌市内でキャリーケースを転がしながら街中を歩いている日本人観光客を結構見かけました。

3密を避けてマスク着用、毎朝の検温、こまめな消毒を実行した上での旅行は、塞ぎ込みがちな気持ちを明るくし、緊張を強いられていた日常を少し忘れ、心を癒やしてくれそう。みなさんはどう思いますか?少しずつですが、札幌では「withコロナ」を意識しながら穏やかな日常が戻ってきているように思います。

Google検索でも旅行への関心高まる

Googleトレンドで「Go To 北海道」を調べてみた

その傾向は、インターネット検索からもわかります。Googleが「Googleトレンド」というサービスを提供しており、検索数が急上昇するなど、「今はやり」の検索語というのも簡単に調べられます。私も気になって「GOTO 北海道」と入力して調べてみました。9月に入ってから盛り上がっているのがわかります。4連休に観光客が急に増えたのも、Google検索の傾向からもわかる気がします。

※写真はイメージです

ご存じの通り、GOTOトラベルキャンペーンはビジネスホテルだけでなくリゾートホテルや温泉旅館も最大35%引きになります。「ちょっといい宿に泊まってみたい」と思っていた人は既に予約したり利用しているのではないでしょうか。

親しい人との時間を作る大切さ

道内の紅葉風景

私もなんとか時間を作り、このキャンペーンを利用して知人との道内旅行を予定しています。いつもは毎年春先に知人と道外旅行に行き、仕事が忙しくなる前に英気を養っているのですが、今年はコロナ渦の影響でいったん取りやめにしました。しかし、7月下旬にGOTOトラベルキャンペーンが始まり、道内の感染状況も8月に入って少し落ち着いてきました。そこで、「今年は道内旅行にしよう」と知人を誘って紅葉の時期に温泉に行くことにしました。

 

振り返ってみると、春先からずっと人と会う機会が減っていました。家を建てたいというお客様で道外からお問い合わせのあったお客様は、最初はメールやビデオ会議ツールなどでやりとりすることもありました。私が長年かかわっている北海道SHS会の行事も、会員が多数集まるために今年はすべて中止となりました。いつもなら道内各地から仲間が集まってよりよい家づくりについて議論し、酒を飲んで盛り上がるのですが、とても今はそんなことができない状況です。

 北海道の秋は短く、あっという間に初雪の時期がやってきます。団体行動はできなくても、仲の良い人同士や家族と少し遠出し、「今年は大変だったねぇ」とまったりしながら長い冬に向けて骨休めしませんか?

道内自治体の宿泊割引・観光クーポンも

GOTOトラベルキャンペーン以外にも道が実施する「どうみん割」をはじめ、自治体独自に宿泊割引や無料クーポン券を発行するキャンペーンもあります。中には、GOTOトラベルと併用できるものもあります。調子に乗っていろいろ調べてみました。みなさんの今後の計画のご参考になればと思います。

※冒頭でも書きましたが、旅行の際は3密を避けて行動し、大声を出さない、マスク着用、毎朝検温を行って37.5度以上の場合は宿泊施設が定める客室に待機して保健所の指示を仰ぐなど、GoToトラベル利用にあたっての遵守事項を必ず守って下さい。

 

【全道】

どうみん割 https://douminwari.jp/

【道東】

網走市「さぁ網走へ行こうキャンペーン」※一部終了しています
https://www.abakanko.jp/news/notice/2020abashiri-hotelplan.html

北見市「北見で羽のばしキャンペーン」 https://kitahane.net/

根室市「Welcome To ねむろクーポン券」
https://www.nemuro-kankou.com/coupon2020/

帯広市「泊まって遊ぼうおびひろ割」
https://www.city.obihiro.hokkaido.jp/shoukoukankoubu/kankouka/kankou-obihirowari.html

音更町「おとふけ割」※十勝川温泉対象、道民限定の宿泊キャンペーン。GoToトラベル併用可
https://www.town.otofuke.hokkaido.jp/event/event-osirase/R2_syukuhakujosei.html

上士幌町「ぬかびら源泉郷おもてなしキャンペーン」※道民限定の宿泊キャンペーン
https://kamishihoro.info/tp_detail.php?id=499

【道北】

旭川市旭川市では市内に泊まってお得なキャンペーンを企画しています」
https://www.atca.jp/20200701/

上川町「層雲峡スタイルキャンペーン」
https://sounkyo.net/event/detail.html?content=5

【道南】

函館市函館市グルメクーポン」※宿泊者に2000円分のクーポンプレゼント
https://www.hakobura.jp/info/news/11813.html

北斗市「ほくと宿泊施設応援事業【ほくと割】」
https://www.city.hokuto.hokkaido.jp/docs/7147.html

 


 

 

札幌に移住する時に注意してほしい雪と寒さ

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ホワイトイルミネーション中の札幌中心街

前回、

taku-you.hatenablog.jp

で全国の都市の中で札幌が移住先として魅力的な理由を紹介しました。

しかし、北海道外から移住される場合は、注意してほしいこともあります。それは雪と、住まいの寒さへの対応。

 

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札幌の冬は雪との闘い

「北海道は魅力的だけど、冬は寒さや雪で大変だから住むのはちょっと・・・」と二の足を踏む人もいると聞きます。

 

冬の寒さと雪への備えは?

マンションに住めば、雪の問題はほとんどありません。雪かきするのはせいぜい自分の駐車スペースぐらい。本州とあまり変わらない感覚で住むことができます。ただし、住宅の質という点でも本州とあまり変わりません。中古マンションでは断熱性能の不足で暖房費がかさむ場合があります。新築マンションは販売価格が高騰中で、戸建てに比べるとかなり割高感があります。

さらに騒音に気を遣わなければならないとか、管理や駐車場代の負担が馬鹿にならないなど、北海道らしさを楽しむという点からはイマイチです。

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雪に覆われる札幌の住宅街

一方、一戸建ての住宅は庭が持てたり、駐車スペースを2台確保できるなど、一軒家ならではのメリットがあります。そこで大切なのは、寒さや雪対策をどうするか。

どこで建てても快適で省エネな家になるわけではない

「冬寒いの嫌なんですけど」と、住宅会社の営業マンに聞けば、どの住宅会社も「冬暖かいですよ」とアピールしてくれるでしょう。では続けて「暖房費は一冬でいくらかかりますか」と質問してみて下さい。明確に答えられる住宅会社はほとんどいないのです。

 他社さんのことはあまり詳しく知りませんが、冬も快適な家を建てるには、技術とノウハウが必要で、すべての住宅会社がきちんと対応できるわけではないようです。その証拠に、住宅相談窓口へ「寒い」「結露する」と相談する消費者の数はなかなか減らないのだそうです。もちろん当社では、冬快適で暖房費が安く済むのは当たり前のことです。

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拓友建設がSHS工法で建設中の住宅

お客さまに長年お勧めしているSHS工法は、住宅を断熱材ですっぽりと包む外張り断熱工法。当社ではさらに柱の間にも断熱材を施工しています。断熱性・気密性が大幅に向上し、国内で一番厳しい省エネ基準、札幌版次世代住宅基準のスタンダードレベルを標準仕様でクリアし、間取りプランによってはその上のレベルのハイレベル、トップランナーをクリアするケースもあります。暖房、冷房、給湯、電気代といった光熱費を年間で20万円以下に抑えることも可能です。

当社では、建ててからもお客さまに光熱費のデータを聞き取りするなど、断熱性能が光熱費を抑えることにつながっているかどうかを調べていますので、光熱費を考慮した住宅性能の提案ができます。

たとえば、札幌版次世代住宅基準のトップランナーレベルの住宅を建てれば、光熱費は大幅に安くなり、しかも快適性が上がります。抽選制となりますが、当たれば160万円の補助金を受けることも可能です。

カーポートはお勧め

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雪かきがほとんど必要ないカーポート付き住宅(当社施工)

寒さに対しては、当社がお勧めするSHS工法で住宅の断熱性・気密性を上げることで対応できます。それでは雪に対してはどうでしょうか。

 手軽で効果が高いのがカーポートです。エクステリアメーカーの工業製品は価格もお手軽ですが、サイズが限られてしまいます。それに対し造作のカーポートや組み込み式のガレージは、敷地の形状に合わせた設計ができるので、建物の玄関先から道路に出るまでカーポートの屋根で覆えるなど、融通が利きます。こうした柔軟性が拓友建設の魅力です。

 なお、ボイラーで温水を作って雪を融かすロードヒーティングを装備するという選択肢もありますが、ランニングコストがかかるため、最近は新築時に選ぶ人はほとんどいなくなりました。

これまで移住される方の家を何軒も建てさせていただきましたが、冬の室内の暖かさや暖房費の安さ、快適さに対して満足度が非常に高く、北海道での暮らしを満喫されています。雪の問題もカーポートの工夫で気にならないレベルになります。

SHS工法を採用する拓友建設の家は、札幌の気候を熟知し、雪と寒さという課題を克服する提案ができます。移住で札幌圏に家を建てたい場合、最初はメールでのご相談も可能です。お気軽にお問い合わせください。

札幌を移住先としてお勧めする3つの理由

テレワークが流行し、首都圏・関西圏などから北海道・札幌への移住が注目されています。私たちの街・札幌市は、人口197万人、東京23区を含めれば全国5位の大都市ですが、大都市の中でも人気の移住先として常にランキング上位に位置しています。

札幌の魅力をまとめてみました。

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近代的な建物が並ぶJR札幌駅前

生活ガイド.comが毎年実施している「全国住みたい街ランキング」でも、札幌は2020年の調査で堂々の全国2位になりました。

【理由その1】街に活気がある

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夜も賑わうススキノ交差点

北海道は、15年以上人口が減少し続けています。札幌市も、10年前に出した予測では2015年に人口減少に転じるはずでした。

 しかし、その予想に反して札幌は人口が増え続けています。それは街に活気があるからです。

 2030年度に北海道新幹線が札幌まで延伸される予定です。それに伴う建築需要や観光開発はかなりのものです。冬季オリンピックの開催にも名乗りを上げています。ちなみにアジアで最初の冬季オリンピックが開催されたのが札幌市。1972年のことでした。

 街の中心部には大企業の支店・営業所が集まっており、その重要性は今後も変わりません。流行に敏感な札幌っ子という評価もあり、テストマーケティングの場所として選ばれることも多く、企業活動は活発です。

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札幌駅前通地下歩行空間・通称「チ・カ・ホ」

さらに、JR札幌駅からススキノまで地下街が約1.5kmつながっていますので、移住して初めて冬も、チ・カ・ホでウォーキングができます。

【理由その2】通勤ラッシュが少なく自然と親しめる

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円山公園でよく見かけるエゾリス

札幌にも通勤ラッシュはありますが、東京や大阪に比べれば人の密度やぎゅうぎゅう詰め電車の乗車時間がぜんぜん違います。そもそも、通勤時間が平均で30分以下という札幌では、1時間~2時間もかかる東京や大阪に比べてずっと楽です。道路も街の区画もゆったりめで、狭苦しい感じはありません。

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天然記念物の円山原始林

緑が多いのも魅力。札幌市の面積の約6割が森林で、市内に支笏洞爺国定公園があり、地下鉄の駅から歩ける距離に、天然記念物の藻岩・円山原始林もあります。リスやモモンガ、野鳥なども市内の公園で観察できます。市内には、気軽に登山できる山もたくさんあり、自然が近い街です。

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ナイター営業もする藻岩山スキー

冬は、仕事を終えてからナイター営業のスキー場に行って楽しむこともできます。アウトドアを近場で楽しめる大都市は全国でも札幌だけじゃないでしょうか。ちなみに夏は、庭や公園で手軽にアウトドアバーベキュー(BBQ)。これも北海道の鉄板です。

【理由その3】テレワークの時代に合っている

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コロナウイルスの感染拡大は、札幌でも大きな影響があります。お客さまや協力業者さんとも、天気の話題より「今日は何人感染者が出たね」なんて話をよくするようになりました。

 建材メーカーでは、大企業でテレワーク(在宅勤務)という働き方が広がり、直接私と会わずに取引を進めることもあります。「こんなので良いの?」と思うこともありますが、確かに仕事・経済は回っています。テレワークは、“新しい仕事様式”と言っていいのかもしれません。

 テレワークが増えると、札幌にとって何か良いことはないだろうか。そう考えて、ネットの情報を調べてみました。

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内閣府が6月21日に発表した、「新型コロナウイルス感染症の影響下における 生活意識・行動の変化に関する調査」から

内閣府が今年6月に公表した生活意識の変化に関する調査で、テレワーク経験者に地方移住への関心度を聞きました。それによると、約25%の人が「関心がある」と回答しました。これは決して少なくない数です。

 さらに今年1月、東京、神奈川、千葉、埼玉に暮らす20~59歳の1万人を対象に行った調査では、約半数が地方暮らしに関心があると回答しました。

 それならば通勤時間が短い、アフターファイブにアウトドアができちゃう札幌に住みながら働くというのは魅力的な選択肢ですよね。

 もちろん人口200万人近い大都会ですから、利便性は十分。ちなみに、新千歳-羽田の航空便は新幹線並みに多く、年間利用客が約900万人と世界でも有数の利用客数です。何かあっても1時間半で東京と行き来できます。

 そして何より、札幌に住むと「今後もずっと住み続けたい」と“さっぽろっこ”になりきる人が続出する住んで満足する街!! 札幌市の調査によると、市民の約9割が「今後もずっと住み続けたい」と回答しています。私ももちろん札幌を愛し続ける“さっぽろっこ”です。

 

どうでしょうか?少し札幌が魅力的な街に見えてきましたか?

 次回は札幌に移住するとして、注意する点をご紹介します。

課題は、高性能住宅の住まい方

前回のブログ

taku-you.hatenablog.jp

では、築12年経った札幌市南あいの里にある拓友建設の高性能モデルハウス「hakua(ハクア)」が中古住宅として売りに出される前に、外観と内装について確認・検査する機会があり、楽しみながら確認させていただいたという内容を途中までお話しました。確認・検査した結論は前回のタイトル通りなのですが、一部課題も見つかりました。今回はそのことも含めてお話ししようと思います。

 

さて、前回の話の続きです。

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ソファとほぼ同じ高さの小上がり

玄関からリビングに移動し、小上がりまで来ました。

この小上がりはリビングから40cmほど高いところにあります。リビング用のソファもだいたい座面の高さが40cm前後ですから、この小上がりは第2のソファとして使えます。たとえば両親が遊びに来たり、サークルのお友達が来るなど、多人数の来客があっても楽しく過ごせます。

 畳敷きなのは、和室として使うことを想定しているからです。

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2008年竣工当時の小上がり。障子で仕切っている

障子なので、仕切っても光が透過して暗くならないメリットも

 実家のご両親が遊びに来て泊まる場合は、収納されている引き戸をズズズーっと出すと・・・

なんとすべて障子になっていて、内部は完全に和室。プライバシーを守り、お布団でゆっくり寝られます。

 この畳を上げると、内部は床下収納です。全く無駄がありません。

 

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2008年竣工当時の写真。小上がりの畳を上げると、床下収納が出現

床下収納以外に、ステンレスの機械も置かれています。地中熱ヒートポンプです。

 

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冷暖房機器が床下にあるので部屋のスペースを有効に使えます

 住宅の基礎を支える鋼管杭の内部に採熱管を入れ、地中熱を採取しています。地中は年中ほぼ温度が一定で、冬は外気より暖かく、夏は外気より涼しい。それを活用することで、ほとんど電気代をかけずに冷暖房ができます。

 もっとも現在では、戸建住宅に使われることはあまりありません。ヒートポンプ機器や工事費用が高い上に、補助金の額が大幅に減ってお客さまにお勧めしづらくなったからです。当時は国が積極的に補助金を出したため、拓友建設でも何軒も取り組みました。設置されたお客さまは、暖房費が大幅に削減され、メリットが大きかったと思います。ただ、補助金なしでは設備・工事費用がなかなか安くならないため普及しませんでした。

 

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写真はお風呂側から撮影

次にユーティリティーやお風呂を見てみましょう。

ユーティリティーも斬新な設計をしています。

半透明の板でユーティリティーを仕切っていますが、手前に引いて開けることもできます。

 

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12年経ったお風呂は未だにキレイ

お風呂は、一般的なユニットバスではなく、木の羽目板とタイルを張った造作です。12年経っても木部にはカビも見られずきれいです。お風呂は湿気が多いため湿気に強い木材を使っても黒いカビが発生しがちです。

 この羽目板、実は断面のカットの仕方に秘密があります。水が内側に入り込まずに外に水が切れるよう工夫しているのです。もちろん通常よりも手間はかかりますが、家を長持ちさせる作り方、施工を常に考えています。見た目は施工のやりかたの区別はつきませんが、こうした見えないところまで手間を惜しまずにやることが大事だと考えています。

  

ここまでは12年経った家の良い面をご報告してきました。しかし、一部に問題もあり、修繕が必要となりました。

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窓の隅に黒カビが発生している

それは、窓周りのカビです。原因は、換気システムをほぼ止めていたからだと推測しています。

この住宅は、窓と玄関ドアはすべて木製です。木は断熱性に優れ、見た目の温かさや質感にも優れます。断熱性、気密性に優れた高性能住宅です。通常は換気システムをきちんと動かしていれば木枠がカビることはありません。しかし、換気をとめてしまったらどうなるでしょう?

 気密性に優れた住宅なので、壁の隙間から新鮮な空気はほとんど入ってきません。すると、室内の空気が澱みます。北海道もムシムシした夏が増えてきていますので、カビが生えても不思議ではありません。

 今回は、このカビ除去作業を行いました。このようなことになったのは、おそらく賃貸住宅として使われたため、換気の重要性、常時運転しなければいけないことが、住む人に十分に伝わらなかったからではないかと思います。

 不動産会社は、換気や断熱・気密の重要性を深く理解しているわけではありません。こうした高性能住宅を貸し出すときは、「住まいの説明書」を作って住む方に正しい使い方をご理解いただく必要あるかもしれないなあ、と感じました。

 

築12年でも拓友建設の家は「いい家」でした

 

5月26日のブログで、「いい家の探し方」についてまとめて書きました。

taku-you.hatenablog.jp

 

このブログを見て、「拓友建設が考える『いい家』って何なの?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

 

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2008年完成当時のhakua

その一つの答えが、2008年に札幌市北区南あいの里に建てたモデルハウス「hakua(ハクア)」です。

 

  • 敷地面積:234.26m2
  • 1階床面積:66.33m2(カーポート:23.99m2・合計:90.32m2)
  • 2階床面積:56.65m2
  • 延床面積:122.98m2(カーポート含むと:146.97m2)
  • Q値=1.17W ●C値=0.38(cm2/m2)

  ※地中熱ヒートポンプ冷暖房、オール電化 北方型住宅登録

 

当時は断熱性能をUA値ではなくQ値で計算しました。現在の札幌版次世代住宅基準に換算すると、ベーシックレベルとスタンダードレベルの間ぐらいになります。

 

建築当時トップクラスの住宅性能と省エネ性能と、優れたデザインや使い勝手を組み合わせた自信作です。

この築12年の住宅を隅から隅までチェックする機会がありました。

 

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2020年8月のhakua

 

オーナー様は、街中の分譲マンションに住んでいましたが、地中熱ヒートポンプの採用など光熱費が安く、デザインが良いこのモデルハウスが気に入り購入されました。

しかし、ほどなく転勤となってしまい、10年以上別の方に貸し出されていました。今回その方が引っ越すことになり、オーナー様は中古住宅として売却することを決めました。そこで、売却する前に外観や内装などのチェックをすることになったのです。

どういう状態になっているのか、とても興味がありました。

写真を見ながらチェックしていきましょう。

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す。塗り壁は表面に細かい凸凹があるので、施工後数年で雨だれ汚れやコケが付くということもあります。汚れが目立ちやすい白を選択するのは勇気がいりましたが、12年経ってもオフホワイトの美しさを維持していますね。よく見ると、入隅部分(上の写真)や、換気フードの下がやや汚れているものの、12年経った家とは思えません。

 

この塗り壁は、「無光触媒」という特殊なコーティング技術で汚れをセルフクリーニングします。コーティング剤が酸素や水分に触れると活性酸素を生成し、汚れの元となる有機物を分解する働きがあるのです。

 

「完成したとき白ければ後は汚れてもいい」というのであれば、もっと安い塗り壁材を選択することができました。でも、建ててから10年、20年と美しい家に住んでほしいという思いがあります。耐久性やメンテナンス性の良い建材の選択はとても重要です。

 

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周りの家には後付けのカーポートがありますね

建物と一体化したカーポートはゆうに2台分の車がとめられます。モデルハウスが完成した当時、ニュータウンとして売り出し中だったので回りにもモデルハウスが何棟も建ちました。でも、カーポートを標準装備した家はほとんどありませんでした。しかし、モデルハウスが売却されると、なぜかみなさんカーポートを後付けしています。冬の積雪量をご覧になってカーポートの重要性を再認識されたのだと思います。

 

このモデルハウスは、街中よりも積雪が多めな地域ということを意識し、設計段階からカーポートを付けてデザインされています。カーポート部分の屋根厚が微妙に変わっているのは、遠くから眺めたときのバランスを考えてのこと。こうしたデザインの工夫は、建築家といっしょになって議論し、考えた結果です。

 

中に入ってみます。

住居部分は延床面積が122m2ですから、モデルハウスとしては大きくありません。現在、札幌市内で注文住宅を建てるときもだいたい110~120m2ぐらいが多いので、現実的なサイズの住宅です。

  

このふつうの面積の家を広く使うため、完全に仕切っているのは主寝室とトイレやお風呂だけ。あとは来客時に使う1階の小上がりも子ども部屋もオープンな空間にしました。その代わり、収納やからくり屋敷のような間仕切りの工夫で広く使え、来客に見せたくないところをうまくカバーできるようにしています。

 

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玄関とダイニングの間にある可変間仕切り

玄関で靴を脱ぐと、廊下がなくていきなりリビングやダイニングにつながっています。でもご安心下さい。簡単な操作でダイニングだけ仕切ったり、リビングだけ仕切ることができる可変間仕切りを造作しています。不意の来客があっても慌てる必要がありません。無駄な空間を作らないための工夫です。

 

内装材はどうでしょうか。

1階も2階も床はすべてナラの無垢材を使用しています。12年経っても色あせや目立ったキズやへこみも見受けられず、丁寧に使用されていることがわかります。賃貸であっても、入居者がグレードの高い住宅と意識し、気を遣ってお住まいになっていたのだと思います。

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2008年竣工当時のリビングと小上がり

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2020年8月のリビングと小上がり

リビングには澪工房で造作したサイドテーブルやソファが置かれています。これも12年経ってもきれいですね。札幌市内には、こうしたデザインと品質に優れた家具工房がいくつもあります。

 

リビングの奥には小上がりが。ここにはいろんな仕掛けがいっぱいあります。

話が長くなりましたので、続きは次回のブログで。