拓友建設のブログ

高性能住宅+デザインの拓友建設が、家や暮らしのことを分かりやすく書くブログ

木の外壁の家が建てやすくなります!

注文住宅は、デザイン、間取りはもちろんこと、使う材料も自由にお客様が選べます。ですから、1棟1棟すべて違うのが当たり前です。外壁は窯業系サイディングが一般的ですが、金属サイディングや板金を外壁材として使うこともよくあります。

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最近の拓友建設の家。玄関ドアの横、窓の横に木の外壁を使っています

木の外壁は人気だけど燃えやすい!?

そんな中、根強い人気があるのが木の外壁です。ほんものの木の持つ温かみ、質感は人々をホッとさせます。特に、家が建て込む市街地では、無機質なコンクリートのマンションやアパートなどが建ち並ぶ中、木の外壁が欲しくなります。

しかし、木は「燃えやすい」という性質もあり、住宅密集地で使うには条件がありました。こうした地域は「準防火地域」や「22条地域」という指定が札幌市から出され、隣接する住宅が火事に遭ったときに一定時間火が室内まで回らない構造にする必要があったからです。そこで木に難燃処理を施したり、あるいは断熱材に指定の材料を使ったり外壁下地材に不燃材料を使うなどの方法でクリアしていましたが、自由度が高い仕様とは言えませんでした。

北総研から良い知らせが!

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ポリスチレンフォーム仕様の防火木外壁構成(北総研資料より、一部改変)

そんな時、良い知らせがありました。

北海道立総合研究機構(道総研)・北方建築総合研究所(北総研)が不燃下地材を施工しなくても木の外壁材を使った住宅で30分防火構造国土交通大臣認定を開発したのです。SHSでおなじみの「スタイロフォーム」に代表される押出スチレンフォーム断熱材を付加断熱材として使用する「北総研防火木外壁(PS仕様)」です。北総研から技術移転を受けた押出発泡ポリスチレン工業会が認定手続を進めており、それが認められたのです。

認定がとれた構造は、室内側に厚さ12.5mmの石こうボードを張り、柱の間に断熱材としてグラスウール、あるいはロックウールを厚さ100mm以上を充てん、構造用面材として厚さ9mm以上の合板を張り、付加断熱材としてスタイロフォームのような押出スチレンフォームを厚さ20mm以上張り、通気層18mm以上を確保したうえで木材による外装仕上げを行うというもの。文章にすると長いので、上の図を見ていただいた方がわかりやすいと思います。

拓友建設でも石こうボードは厚さ12.5mmのものを使いますし、構造用面材も厚さ9mm品を使っていますから、当社の標準仕様で問題ないのです。

スタイロエースIIもスタイロフォームFGも使える

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拓友建設の現場の一例。スタイロエースIIが張られています

設計の自由度が高まる認定内容に、「現場のことをわかっているな」と感じました。断熱材は性能ランクに関係なく、現在市販されている製品であれば使用可能。つまり、スタイロフォームもスタイロエースIIもスタイロフォームFGもすべて対象です。外壁材として使う木材も、道南スギやトドマツ、カラマツなどの道産材や、輸入材のSPFなど、働き幅100~240mm、厚さ15~30mmであれば使えます。木材の張り方も、羽目板張り、大和張り、下見板張りのいずれもカバーし、塗装も可能です。

コスト面と施工性でも魅力

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玄関横に木の外壁を使うだけで家の雰囲気が変わります(10月完成したばかりの住宅です)

コストや施工面で言えば、外壁の下地材として、石こうボードやセメントボードなどの不燃材を使わなくても良いと認定されたのが最大のポイント。施工性が良くなり設計もしやすくなります。北総研は北海道が道民の住宅の質向上のために作った組織で、わたしたちのために地道に研究してくれていることがわかります。心の中で大きな拍手をしています。

ちなみに、北総研の実験では、押出ポリスチレンフォームを使った構造体は30分どころか47分も防火性能を保持できたそうです。かなりの余裕を持った認定です。

北総研では、「防火木外壁の大臣認定取得によって道内の住宅会社を通じた木外装の魅力ある建築デザインの幅広い普及や、建築物への道産木材利用促進、道内の森林資源の循環および地域産業の振興といった効果が期待できる」と言っているそうです。

拓友建設でも、道南杉や道産カラマツなどを外壁材として使うことはよくありますし、ガルバリウム鋼板を外壁材として使う住宅にも玄関まわりにこうした木板外装を使うこともよくあります。これからは、建築場所に関係なく木の外壁の提案がやりやすくなります。